[resolution / reproduction]Yuki Akaba 2017 2/17 – 2/26
[resolution / reproduction]Yuki Akaba 2017 2/17 Fri. – 2/26 Sun. 11:00 – 20:00 Closed on 2/20 Mon. / Last day – 18:00 Opening Reception 2/18 18:00 – 20:00
この度、tokyoarts gallery にて赤羽 佑樹写真展「resolution / reproduction」を開催いたします。
作家 赤羽は、写真というツールを使用し、人間の視覚の不確かさにアプローチを続けている。前回の「Uncertain Objects」では、 ”付箋”を撮影し、スケール感を狂わせることで“付箋”ではない何かに見せることに成功した。写真はそれそのものを写している はずであるのに、“それ”に見えないのである。本展では、“光”を被写体とすることで、データとして浮かび上がる“色”を 知覚する状態を考察している。撮影時、肉眼には不可視なものが、カメラを通すことで目で見ることができる状態に変換される。 レンズと人間の目の機能はほぼ一緒であるにも関わらず、こうした違いが現れるのには興味深い。
本展「resolution / reproduction」では、新作を含め 11 点の作品が展示、販売されます。また、前作「Uncertain Objects」の 写真集も販売予定です。科学とアートの間のコンセプチュアルな空間を是非ご高覧ください。
Artist's statement: 肉眼でも、カメラやレンズを通してでも、「見る」という行為においてその対象となる光。様々な物や情景は、光なくしては視認することはできない。 光を RGB の色情報に分解し、その色情報を画像(イメージ)としてディスプレイ上に再現するというデジタル写真の仕組みによって、光の三原色である R(赤)、G(緑)、B(青)をそれぞれ物質として捉え、被写体(モチーフ)として直接撮影し、その 光をプリントに画像(イメージ)として再現することで光について考察している。 カメラのシャッターをあけ、その間に被写体(モチーフ)としての光をマスキングしながら、空間に面を描いている。それによる光の重なり等によって構成されたイメージは、直接光を撮影したにも関わらず、変換された情報によって再現された画となる。 私達は普段デジタル写真を見るとき、光の痕跡ではない、色の情報によって再現された光をあたかも確かなものかのように認識 している。写真を見ることがレンズの向こう側に在った光の痕跡を見ているのではないとすれば、写真を見るという経験、写真を 手がかりに認識するという行為は、とても曖昧な行為のように感じざるを得ない。
赤羽佑樹 AKABA Yuki 1987年 栃木県生まれ 東京都在住 2010年 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業 2012年 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程 写真コース修了
展覧会 2016 年
「JOSHUTEN 武蔵野美術大学助手研究発表 2016」武蔵野美術大学 美術館・図書館 (東京) 「アートを借りる展。vol.2」T-Art Gallery (東京) 「photo mart vol.2」tokyoarts gallery (東京) 「10 人の現代美術作家×平野啓一郎 『マチネの終わりに』作品展」渋谷ヒカリエ 8/(東京) 「Millennials」tokyoarts gallery (東京) 2015 年 「助手展 2015 武蔵野美術大学助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館 (東京) 「U-35若手クリエイターによるアート・デザインの現在」伊勢丹新宿店 (東京) 個展「Uncertain Objects」tokyoarts gallery (東京) 「3331 Art Fair 2015-Various Collectors’ Prizes‒」3331 Arts Chiyoda(東京) 2014 年 「助手展 2014 武蔵野美術大学助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館 (東京) 2013 年 「助手展 2013 武蔵野美術大学助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館 (東京) 「EINSTEIN PHOTO COMPETITION X2 WINNERS EXHIBITION」KATA GALLERY (東京) 「アートサイト岩室温泉 2013」 (新潟) 2012 年 個展「observe a portrait」SAKuRA GALLERY (東京) 「武蔵野美術大学卒業制作/修了展’11」武蔵野美術大学 (東京)